日ごろよく目にする宅配便の車。我が子はくるま好きな男の子なので,目にするたびに「宅急便!」と言って教えてくれるのですが,他のお子さんでもそういう子って多いそうですね。
この絵本も,間違いなく興味を持つだろうと図書館で借りてきたら,親の私も見入ってしまうほどよく出来た内容でした。りんごの箱がどこにあるかを探し合ったり,ショベルカーの絵が描いてあるダンボールを見て喜んだり。そして何より,一つのお荷物がどのようなプロセスで目的地まで運ばれるかが,わかりやすく描かれています。こどもは,何度もトラックを乗せ変えられて運ばれることを想像していなかったらしく,感心していました。その後からは,郊外で見かける大きな配送センターを見つけると「ここで分けるんだ!」と得意そうに言っています。
くるま好きな子が見て喜ぶのはもちろん,社会勉強にもなって「知る喜び」「学ぶ楽しさ」のようなものを体験できました。私はこういう絵本は好きです。
因みに,飛行機が上空を飛んでいるページの配送センターは,羽田空港の近くに実際にある建物を模写している気がするのは私だけでしょうか。旅行に出かけるときに空港まで車を走らせていて,「これはあの絵本の!?」とこどもと一緒に興奮してしまいました。