ともだちやシリーズの第11作目。
確固たる友情を築いたオオカミ&キツネですが、そのステップアップでしょうか、
気弱なコダヌキが仲間入りするプロジェクトに挑戦です。
オオカミはキツネとの友情の実績があるので、自信満々なのですが、
生まれつきの外見のため、なかなか理解してもらえないのです。
本から得た名言が心に沁みます。
つよいものほど、やさしい。
らんぼうものは、よわむしだ。
オオカミは、ひたすら、自戒を込めてその名言を反芻するのです。
なんてピュアな心でしょうか。
オオカミのキャラクターに感動しました。
そして、嬉しかったのが、書の力。
万策尽きて、最後に望みを託したのが、書でしたためた手紙。
その筆致に、想いが全て凝縮されているように思いました。
改めて、書の力を実感しました。
そんな視点を描いてくれて、とても嬉しかったです。
ラストは、それはそれは素敵です。
おまけは裏表紙。
オオカミの気持ちがたっぷりと込められた光景に、にっこりしてしまいました。