ここに紹介される機械は、どれもまったく実用性のない、意味のないものばかり。
仕掛けはちゃんとあり、機能もするかもしれない。確かに機械だ。
でも、機械というには、あまりにも無駄があり、ひとつひとつの仕掛けの組み合わせが奇妙な装置を作り上げている。
しかし、ずっと眺めていたくなる面白さがある。
一つ一つの仕掛けをたどっていく。その仕掛けの説明にもおかしみがある。
すべて意味のないものに対して、想像力を働かせる。
そのことの意味を大人は立ち止まって考えることができるし、子どもは純粋に楽しむことができる。
そんな絵本です。