風邪を引いたときの、一人ぼっちが淋しくて、いろんなことが不安になってしまう気持ちってみんな一緒。それがよく描かれていて、大人の自分でも、そうそう、わかるわかるって思える絵本です。
日常的な居間の様子もとても親しみを感じます。耳を澄ますとテレビの音が聞こえてきそうだったり、こたつや飲み物の暖かそうな温度が伝わってくる気がします。
女の子が、おかあさんおかあさんおかあさん・・・とつぶやくところは、つい感情を込めて読んでしまうと、うちの娘は泣きそうになってしまいます。ぬいぐるみがおかあさんを助けに行くところや、そのぬいぐるみをおかあさんが連れて帰ってくるところは、じ〜んとくるし、おひさまの形をしたぬいぐるみが、光の射しているように見えるページはとても素敵です。感動と親しみと、両方与えてくれるいい絵本に出会いました。