長谷川義史さんの作品はどれもユーモア満載でとても面白いですが、この本はただ面白いだけではないところが凄いと思いました。
おかあちゃんが器用にミシンで作るものは、ちょっと変なものばかりで「ベンベン」と友達に笑われるのを繰り返すなど、面白い話が続いてきたところ、物凄く悲しい場面が突如現れます。
「おとうちゃんは、つくられへんわ・・・」
このページを読む時は、熱い物が込上げてきます。
しかし、同じページの「ごはんが すなのあじになった」で直ぐユーモアモードに戻されます。
そして最後は漫才か落語のオチの様な終わり方。
読み終えた後の満足感が大きい作品です。