話題
うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!

  • かわいい
  • 盛り上がる
新刊
どこでもアンパンマン ギフトボックス

どこでもアンパンマン ギフトボックス (フレーベル館)

アンパンマンのかわいいギフトボックス!

  • かわいい
  • ギフト

ガリバーの冒険」 夏の雨さんの声

ガリバーの冒険 作:ジョナサン・スウィフト
絵:安野 光雅
訳:井上 ひさし
出版社:文藝春秋
税込価格:\1,375
発行日:2012年04月
ISBN:9784163813400
評価スコア 4.36
評価ランキング 14,873
みんなの声 総数 13
  • この絵本のレビューを書く
  • こんな絵本は宝物

     井上ひさしさんはとても才能のある人でした。
     「でした」と書いたのは、2010年の春に亡くなったからです。
     どんな才能があったかというと、小説を書きました。演劇の台本を書きました。放送の台本を書きました。ストリップ小屋(ここがどういうところかはお父さんに訊いてください)のコントを書きました。お米のことに悩みました。本のことに力を注ぎました。若い人に力をくれました。
     そんな人でした。
     忘れていました。絵本の文も書いたことがありました。

     それがこの作品です。絵は安野光雅さんが担当しています。
     『ガリバーの冒険』の、本当の作者(原作といいます)は、ジョナサン・スウィフトというアイルランドの作家です。
     小人の国や馬の国を訪問することになるガリバーの話は聞いたことがあると思います。
     でも、読んだことはない、と心配することはありません。あまりにも有名すぎて、本当の原作を読んだ人はきっとあまりいません。
     だから、こうしていくつになってもガリバーの物語を読むことができるのです。
     
     井上ひさしさんが海を好きだったかどうかは知りません。
     でも、井上さんの名前を有名にした『ひょっこりひょうたん島』は海に浮かぶ島で繰り広げられる活劇でしたし、初期の演劇『11ぴきのネコ』も確か海が描かれていたと思います。
     井上さん自身はけっして波の上をふらふら浮かんでいるような人ではありませんでした。
     むしろ、しっかりしたブイのような人でした。
     ここは波が荒いよ、ここは浅瀬だよって、航海する船に教えてくれるブイ。井上さんの発言はそのようでした。

     そんな井上さんがどうして絵本の文を書くことになったのかわかりませんが、絵を描いた安野さんは井上さん亡くなった後に自分の本棚の奥から1969年に出版されていたこの本を見つけます。
     それがこの本の、あらためて出版されるきっかけとなりました。
     最後の、小人の国を離れていくガリバーの顔が、井上さんの顔に似せているのは、安野さんのお遊びでしょう。
     そういう遊びを、井上ひさしさんという人は大好きだったと思います。

    投稿日:2013/12/01

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「ガリバーの冒険」のみんなの声を見る

「ガリバーの冒険」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / おおきなかぶ ロシアの昔話 / もこ もこもこ / いないいないばあ / はじめてのおつかい / どうぞのいす / かいじゅうたちのいるところ / 不思議の国のアリス

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • 星の子ども
    星の子ども
    出版社:冨山房 冨山房の特集ページがあります!
    グリム童話「星の銀貨」の世界をバーナデット・ワッツが描きだす。色彩豊かな美しい絵が名作童話の魅力をひ


絵本ナビがこの冬イチオシ! 『一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』レビュー大募集

みんなの声(13人)

絵本の評価(4.36)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット