新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

  • かわいい
  • ギフト
  • ためしよみ

お父さん、牛になる」 ヒラP21さんの声

お父さん、牛になる 作:晴居 彗星
画:ささめや ゆき
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:2012年04月25日
ISBN:9784834027150
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,946
みんなの声 総数 3
「お父さん、牛になる」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く
  • ある日突然牛になってしまったお父さん。
    ドタバタな展開ですが、読んでいて笑いにならないお話に、だんだん自分の身を考えさせられてしまいました。
    どうしてお父さんは牛になったのでしょう。
    牛になったから、厄介者にされてしまったのですが、その前にお父さんは家族からは孤独な存在であり、粗大ゴミ、大黒柱ながら余計者になってしまっていたのです。
    お父さんのシモの世話をする。
    これが痴呆症や介護生活のデフォルメであったらブラック過ぎます。

    一方、手に余る存在になって、口を縛られ物置に押し込められたお父さんを、田舎から訪ねてきたおばあさんは牛が我が子であることにすぐさま気づきます。
    親子の姿がそこに現われます。
    それが引き金で、家族たちはお父さんの存在を再認識することになります。
    お父さんってこんなことしていたんだ。
    お父さんはこんなことを考えていたんだろうか…。

    この辺りから私は、涙ぐんでしまったのです。
    自分が牛になってしまったように思いました。

    哀しいことにお父さんは、牛になったまま物語は終わります。
    元に戻ることのない存在。
    それが現実かもしれません。

    家族は私をどのように考えているのだろう。
    お父さんは、お父さんだからこの物語をこのように深読みするのでした。

    投稿日:2012/11/20

    参考になりました
    感謝
    1

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「お父さん、牛になる」のみんなの声を見る

「お父さん、牛になる」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

そらをとんだワンダ / コロボックル物語(1) だれも知らない小さな国 / しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / きんぎょがにげた / いないいないばあ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • なまえのないねこ
    なまえのないねこの試し読みができます!
    なまえのないねこ
    出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
    ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。ひとりぼっちの猫が最後にみつけた「ほんとうに欲しかったもの」とは…


フランスの大人気絵本チュピシリーズ日本語訳登場!

みんなの声(3人)

絵本の評価(4.5)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット