この絵本を読んで、知人のことを思いました。
大事な人が病に倒れた時、
何の心構えもなかったでしょうから、
その人は心が壊れてしまうくらい、
それを受け入れることが出来ませんでした。
でも、何年も看病を続けるうち、
ネズミと同じような心の成長があったのでしょうか、
最期を見送る時には、
とても心穏やかに過ごされていました。
心の準備が出来ていると、
死は周囲の人にまでもこんなにも穏やかに訪れるのだと、
拒否したり恐れる必要はないのだと、
とても印象深かったです。
では、突然の死を受け止めるにはどうすればいいのか・・・
その方が後を引いてしまうことは身をもって知っているので、
答えは私には見つかりません。
でも、このような絵本の存在を知って実際に触れることが、
その一助になっていくのだと信じたいです。