表紙絵だけ見ると暗くて、怖そうなイメージです。
森を描いているせいか、やたら木や草の線が多い印象を受けますが、今まで見てきた近藤さんの絵本の絵と比べて、印象が違います。
全体くらい「森の中」を中心に描いているページ(どちらかというと全体に多いですが)と、
バックが真っ白で必要な生き物だけを描いているシーンとがあり、そのバックの白いページが際立って、印象深く感じました。
作者の村田喜代子さんは絵本の原作を書くのは、今回が初めての芥川賞作家でした。
芥川賞をとられた作家さんにこういう作品の依頼をする出版社もすごいですが、こういう作品を描ける作者もすごいな〜と、思いました。
見ごたえのある内容です。
小学校の2,3年生からお薦めします。