「ぶたのたね」の続きのお話かと思ったら、また別の「ぶたのたね」を育てるところから始まるんですね。そこが予想外の新鮮さで、新しいお話として楽しむことができました。
今度は、小さな植木鉢に生った、小さな小さなぶたの実。最初はどんぐりくらいの大きさでした。なんだか想像するとかわいいですよね、ミニチュアのぶたみたいで。それを、「がまん、がまん」で待ち続け、やっとレモンの大きさに育ったとき、おおかみは嬉し涙を浮かべながら、フライの準備をし始めます。ところが・・・
「三匹のこぶた」のような結末に、笑っていいのか、憐れむべきか・・・。
今度こそがんばってね、おおかみさん!