絵を見ると、どう見ても北欧の作品と思ったのですが、作者はアメリカ・マサチューセッツ州にお住まいとのこと。
但し書に、デンマークのフェン島への旅行したときのスケッチが活かされているとあり、なるほどと納得できました。
また、はりねずみと同居していて、その実話が元になっているようです。
お話は、はりねずみのハリーが、物干しから飛ばされてきたくつしたを見つけるところから始まります。
ハリーがはなを突っ込んだら、針が刺さって取れなくなってしまうのです。
その姿を見た動物達に、ハリーは色々な言い訳をするシーンが続き、やっとのことで女の子に外して貰います。
その後のエンディングが良く出来ていて、昔話を見ているような気持ちになりました。
何と言っても、丁寧に描かれた絵が素晴らしい。
構図も額縁になっている懲りようで、さらに右側には次に登場する動物達が描かれていて、上段には、物干しの様子もあったりして、色々な楽しみ方が出来る作品です。
まさに読み聞かせには相応しい絵本だと思います。