色々な野菜の畑での姿と、八百屋さんに並んだ時の姿が、リアルに、美味しそうに描かれます。
出てくる野菜は…大根、キャベツ、トマト、ほうれん草、さつまいも。
トマトは収穫する時には、まだ青くて、八百屋さんに並んだ時も少し黄色や青の部分が残っています。藁で束ねられたほうれん草の根は赤く、サツマイモはところどころ傷があって、ヨレヨレのダンボールに入っている。
私が小さな頃に身近だった野菜たちで、読んでいてとても懐かしい気持ちになりました。
1977年の初版なので、スーパーで整列した野菜を見慣れた子ども達には、八百屋さんに並んだ姿の野菜も新鮮かもしれません。
土と野菜と、八百屋さんの店先の香りを感じられる一冊でした。
食育にも良いと思います。