字の読めない息子が、表紙のかわいいラクダの姿に魅かれたのでしょうか、図書館で選んだ1冊です。
この本は、モンゴルの民話です。子どものラクダが、離れ離れになったおかあさんラクダを探しにでかけます。そこには、たくさんの試練が待ち受けています。赤い海や赤い岩(広大で、大陸のスケールの広さを感じます。)などにであうと、そこにいる動物たちが、子どものラクダを助けて道をつくってくれるのです。母を求める子の気持ちを、どの動物も理解し、くんでくれるんですね。
ぺージをめくるたびに次はどうなるの?と話の展開が知りたくなるほど、絵がよい意味で強烈です。印象に残ります。絵と文字が一つになって強いパワーをもち、子どものラクダを応援したくなるような気持ちに読み手をさせているのでは。
息子のおかげ(?)で、よい本に出合えたと思います。