絵を長新太、文を谷川俊太郎による、1978年のかがくのともに掲載されたのが最初の作品。
それが2008年に発刊されたもの。
前半は、長さんがいろんな気持ちを絵で表現します。
優しい気持ち、怒る気持ち、恥ずかしい気持ち、怖い気持ちなど、子供にとってきっと思い当たる節のあるシーンが登場します。
それ以上に、読み手の大人にとって、懐かしく思う気持ちで一杯になるのではないでしょうか?
遠い昔を思い出させる、そんなシーンが目白押しだと思います。
後半には、谷川さんの文章も登場します。
「こどもも おとなも
きもちは おんなじ。
でも じぶんのきもちと
ひとのきもちは ちがう。
ひとが どんな きもちか
かんがえてみよう」
心の琴線に触れるフレーズだと思いませんか?
気持ちを考えるとは、自分の気持ちを考えることと、人の気持ちを考えるという2つの側面があります。
この本を読んで、子供が少しでも気持ちを考えることが出来れば良いと思います。
大人も、改めて気持ちについて考えるきっかけになるので、年齢を問わずオススメしたい作品です。