出版されてすぐに購入し、高学年での読みかたりに度々持っていったお気に入りの絵本。今回、学校からのリクエストで家庭で昔話を読むことになり、外国のものが良いという4年生の娘に読みました。
少し長めですが、集中して聞いている様子でした。
「7年の間、身体を洗わず、ひげにも髪にもくしを入れず、祈りもせずに生き延びたら、お前を金持ちにしてやろう」悪魔と取り引きをし、熊の皮を着せられた男。なんともハードなスタートですが、そこは昔話ですから、読者の期待を裏切りません。典型的な西洋型のハッピーエンドの昔話です。
この作品は、恋愛の要素が色濃く表れているので、大人としてはそのあたりの読みごたえがあります。
ホフマンの美しい絵、文学的で洗練された訳文、大人のための絵本としてもおすすめです。