昔話の中でも、かなりポピュラーな『さるかにがっせん』。
挿絵が次女が大好きなやぎたみこさんなので、どんな感じなのかワクワクしながら読みました。
まず最初に印象的だったのが、敵討ちにいく子がにの数がなんと1000匹!!
昔、私が母から読んでもらったお話では、子がには3匹だったような?!
ぞろぞろぞろぞろ、わんさか出てきて面白かったです。
水桶の中から出てくる場面もなかなか迫力がありました。
母さんがにが柿の木を育てる場面の文句も、そうそう、これこれ!
“ならねと はさみで ちょんぎんぞ”って、
言い回しは私の記憶と異なりますが、これぞさるかにがっせんです(^^)
子供のころ、このフレーズがとっても印象的だったのを思い出しました。
それにしてもさるの表情の悪そうなこと!
これは一発で悪者だってわかりますね(笑)。
敵討ちの場面は、臨場感たっぷりで楽しめました。
さるの慌てる表情と、痛快な語り口が見事にマッチしていました。
やられたさるの「むぎゅう・・・(白目)」には笑ってしまいました。
敵討ちと言っても、いわゆる“仇討ち”ではなく、
こらしめて反省させるソフトなタイプで小さい子にも読みやすいなと思いました。
勧善懲悪、めでたしめでたし、ですね。
くり、はち、うす、ふんの登場の印象が若干薄い気もしますが、
それぞれ個性溢れる表情で描かれているので、
子供たちも加勢してくれた仲間をきっと覚えられるなと思いました。
うちの子たちは誰のファンになるかしら?(^^)
“おはなしもうひとつ”の『あたまにかきのき』は、
簡潔な文章とユーモラスな挿絵で楽しかったです♪
うちの主人は、このお話を知らなかったようで、「どんなお話?」と聞いてきましたが、
私が説明するより何よりも読んでもらうのが一番。
読み終えると「へ〜、こんな話なんだ。おもしろい!」と言っていました。
主人は長い話だと途中で投げ出すタイプ(残念↓)ですが、
テンポよく軽快に読んでいけたようです。
ということは、3〜4歳のお子さんたちでも丁度良い長さなのではないかと(^^)♪(笑)
しかし池の周りにネコや釣り人がいるところには笑ってしまいます。
こちらも語り口とやぎさんの挿絵が見事にマッチ♪
私が母に読んでもらった昔話を覚えているように、
きっと子供たちも私が読んであげる昔話をずっと記憶していくのでしょう。
良質の昔話をたくさん読んであげたいです。
うちの娘たちも喜びそうな一冊でした。