この本、レビューを読ませていただいて、とっても、とっても欲しくなったのですが、
やっぱり子供が欲しがる本優先だよね…とあきらめていたのです。
でも、近所の本屋に行ってやっぱり欲しいな、と見に行ったら。
なんと、サイン本と書かれているではありませんか!
それも、なんと、この本だけに。
これも運命…とふらふらレジに向かったのでした。
もうねえ、読んでいても泣けて泣けて。
マイアサウラのお母さんの気持ち、手に取るように分かります。
ティラノサウルスの子に「ハート」と名づけたお母さん。
最後に山のような実を残して消えたハート。
ああ、胸をえぐられるような痛みを感じます。
せつなくて、悲しくて…そして、やっぱり温かいお話なのでしょうね。
子供を愛するのは、親としての本能です。
この絵本で、泣けてしまうのは、そのせいでしょうね。
でも、この先、その事を忘れてしまう可能性が、まったくないわけではありません。
(こんな事を思うこと自体、私は批判を受けるかもしれませんが)
人間とは、不完全なものだから。
そして、自分や子供に、どんな運命や境遇が待ち受けているかは分からないのだから。
だからこそ、この絵本のことは、ずっと忘れないでいよう、と思いました。
この先、何があっても、原点に帰ってこられるように。
マイアサウラの気持ちを思い出せるように。
「あなたを ずっとずっと あいしてる」