ゴーシュはセロ弾きです。
でもあまり上手くはありません。だからいつも、楽長にいじめられていました…
ゴーシュのこと、最初は好きではありませんでした。
だっていつも機嫌が悪くて、まるで音楽に八つ当たりしているようなんですもの…。
けれども読んでいくうちに、どんどん物語に引き込まれていきました。
まるで楽しい音楽を聴いているようで、体中からワクワクしました。
ゴーシュのもとに毎晩やってくる動物たちは、
ねこ、かっこう、たぬき、ねずみ
そしてゴーシュに教えてくれるのです。
力強さ、個性、表現力、気持ち
また一から音楽を見つめ直し、自分自身に向き合い、ゴーシュは人としてセロ弾きとして成長していきます。
「ああかっこう。あのときはすまなかったなあ。おれは怒ったんじゃなかったんだ。」
最後の最後に言った、感謝の言葉。
…やっと、自分の「ドレミファ」を見つけることができたのですね