くすのき先生の作品は、いつも子どもの目線におりた素晴らしいものばかり。
主人公の女の子はメガネをかけることにあまり乗り気ではありません。
なにせ、クラスで第一号のメガネちゃんになるみたいですから。
我が家の息子は、小3の時にメガネをかけましたが、視力が落ちた事を心配する親を余所目にむしろ嬉しそうでした。
クラスにいるメガネをかけた子を羨ましいと思っていたのかもしれません。
でも、この主人公は女の子ですしね、なにせ“初めて”って言うのは、子どもたちを不安にさせ、さらにその緊張感からか不機嫌にもさせちゃいますよね。
メガネ屋さんでの、店員さんのお薦め言葉に心の中で噛み付く台詞に笑わせられました。
子どもって鋭いですねぇ〜。
せっかく買ってもらったメガネをかけて登校しない女の子。
母親・担任の先生など周囲の大人たちの心配りとはたらきかけで、・・・。
ガラスのように繊細な子どもたちの心を大切に守り、しなやかで力強い心に育っていくよう大人たちは、見守ってやりたいものです。
巻末の“相手の気持ちを「推しはかること」、「察すること」、そして「思いやること」。それらは、相手に対するやさしい心くばりです。・・・・・”を皆さんもご一読ください。