「ご飯ですよ。」お母さんにそう呼ばれたとき、サムは、部屋で積木をしていました。
そこで、自分の部屋から、台所のお母さんのところまで、行列を作っていくことにしたのです。
積木を並べ、次に本で、そして、おふろのおもちゃに、靴に、おもちゃの自動車に...
でも、もう少し、あともう少しで届くはずなのに、並べるものがなくなりました。
そこで、最後に思いついたのが、自分。自分が寝転がって手を伸ばし、やっと、お母さんの待っている台所に到着したのです。
「お母さんのところまで行列してきたんだよ。」うれしそうなサムを抱き上げるお母さん。
ひたすらミニカーを一列に並べて遊ぶのが好きだった息子が、3歳の頃、とても喜んで聞いてくれた絵本です。