表紙を見れば一目瞭然。
体がストライプカラーになってしまった女の子が、体温計をくわえています。
ギョギョッ!としてしまうレインボウカラーに、ドキドキしながら読みました。
大好きなリマ豆(ライマビーン)を、同級生が嫌いというので絶対に食べようとしなかったミラ。
“みんなと同じ”である事が、この年頃にはまだ重要なことみたい。
ちょとでも、周囲と異なる事が露見すると、集中攻撃を受けちゃう怖さもあるのかな?
それだけ周囲も幼いのです。
“他人は異なる”という事を認められて、初めて大人の仲間入りですよね。
もっとも、大人の中にもまだまだ幼い人もいるのが、人の世ですが。
さて、好きなものを我慢していた事が原因なのか、ミラの身に起きた珍事。
あれよあれよという間に、大事になってしまいます。
息子も読んでいて「え゛〜、壁に体が染み込むってどういう事〜!」って、叫んでいました。
ミラは、“好きなものを好き!”っていう事で、自身の殻を破りました。
とても婉曲的な作品ですが、周囲に溶け込む術は、まず自身のパーソナリティを大切に確立することから始まるのだという読み方を我が家ではしました。