この絵本の存在は知っていましたが、読んだことはありませんでした。パラパラと見て、ドタバタとした、おもしろ可笑しい本かと思っていました。読んでみると、実は、ふかーい内容のお話でした。
「みんなと同じでいたい」と他の人の目ばかり気にしているカミラは、ある日、突然、体がまわりのものや言葉に反応し、その色や模様、形になってなってしまいます。例えば、体が国旗の模様、水玉やチェック模様になってしまうのです。それがどれほど恐ろしく、へんてこりんなことかは、絵本の絵をみればわかります。
お医者さんや偉い学者さんがきても、誰も治すことはできません。カミラの姿は、次第にもっと、とんでもないことになっていきます。
そんなとき、一人のおばあさんが現れて・・・。
自分の本当の気持に正直になり、自分自身を大切にしたら、カミラは、一瞬で元通りの体に!!その晴れやかな顔といったら!強烈なメッセージ性をもった強烈な絵の絵本です。
学校に持っていって、小学校の中学年から中学生に読みたい絵本。クラスのみんなで一緒に、この絵本の世界を共有できたらいいですね。自分の個性だけでなく、友達の個性も大事にするようになるのでは?と思います。