私と息子がよく知っているのは、どろんこハリー。でもこのお話の「ハリー」は、犬ではなくこねこでした。
ドアにしっぽをはさんでしまったこねこのハリーが、おかあさんに引っ張られて病院へ行きます。病院の待合室には、順番を待つ患者さんたちでいっぱい。ハリーは周りが気になって気になって、いろいろと聞いて回ります。
「病院はこわいから行きたくない」とごねるところ。色々周りが気になって、そっとそばに寄っていくところ。診察が終わったら「ぼく、病院に行ってきたんだ!」と自慢するところなど、ハリーの行動が、3歳の息子の行動そのもので笑ってしまいました。息子もハリーにとっても共感したようで、何度も何度も「もう一回」とリクエストしてくれました。
病院の待ち時間などに小さい子に読んであげたら、きっと勇気をもらうはず。手のひらサイズの絵本なので、かばんに忍ばせて持ち歩くと重宝するかもしれません。