車掌さんの大きな帽子をかぶった男の子が描かれている表紙を見て、かわいいお話かなと何気なく手に取ったのですが、思っていた内容とは違って、とても不思議でちょっぴり怖くて、そしてダイナミックな内容でした。小さい子向けかと思っていたのですが、小学生でも、いや大人も楽しめる絵本です。
小さい人間の男の子と思っていた表紙の子は、なんと座敷わらし。バスの中にはオニや天狗やカッパなど、怪しい面々ばかりです。どこに行くのかと思えば、地獄や海や空の上まで向かってしまうというスゴい展開。
リアルに描かれた不思議な世界に、子供たちと一緒にたびをした気分になれました。最後には感動エピソードもあり。映画を見たような充実感があって、とっても楽しめました。