ピアノ調律師のルーベン・ワインストックは、亡くなった息子夫婦の孫娘デビーと暮らしています。いつもの日常のはじまりに、ルーベン・ワインストックは朝食の準備を済ませるとゆっくりと二階にあがり、デビーを起こします。「フフフフーン」という二人の声は、デビーが半音高い音程です。ピアノ調律師として人生で自分の好きなことを仕事に生きる大好きなおじいちゃんを隣でみながら、ピアニストの演奏を聴いてデビーが感じたことは、そしてデビーが決心したこととは・・・。二人が「フフフフーン」と歌う日常は、デビーが朝食の準備をしておじいさんを起こしに行き、「フフフフーン」は同じ音程に変化しています。大好きなひとの人生を一緒に歩む日常にも小さな変化があること、好きなことを仕事にする幸せやふたつずつの朝食の風景に本当の幸せの大切さを教えてくれます。