長新太さんのデビュー作と聞いて図書館で借りてみました。近所の図書館にあったのは、89年出版のもので、書庫管理でした。表紙も若干違います。
絵は象形文字に似ていて、バンダナの柄になったら素敵だなという感じです。味のある絵本ですが、私は期待大で読んだので、ちょっとパンチが弱いかなと思いました。
ところが、結構子どもの反応が良かったのです。娘はなんだかじっくりと一人でチェックしていましたし、次男はよく絵を見ていて、いろいろな動物を指差し確認し、最後のページのカンガルーの親子がそれぞれ違うタイコを叩いているのが気に入りました。そして本を閉じた後に、
「とて とて たたた とて たたたー♪」
と口ずさんでいました。
なんだか不思議に懐かしい感じのする絵本なので、私もパンチが弱いと言いつつ、また開いてみたくなるのです。