知らない間に三作目まで出ていたんですね。
読みながら亡くなった母のことを思い出しました。
お誕生日にケーキを買って行っても「私はドーナツの方がよかった」なんて言う母でした。
プレゼントも「もったないから」と言うのであんまり渡せずで。お誕生日というわけでなく、ちょっとした物、気にかけてくれた時の方が嬉しかったようで。
人に気にかけてもらう、誕生日に祝ってもらう、普通に考えたらとても嬉しくて素直に喜んでしまいそうなところ。
でも、そんな気持ちをまっすぐに出せる人ばかりではないんだろうし、もう一回アタックしてくれたら今度は素直に受け取ろうとしているのだけれど、そんな素直さを出すのが恥ずかしいこともある。
何があってもめげずに果敢にアタックするネズミ。その気持ちが萎えないところがある意味素晴しく、私には真似できそうにないって思いました。
読んでいると、ネズミの方よりクマの方の心情ってどうなんだろう?ってつい気になってしまいました。
息子ですが、感想は「わかんない」ってことでした。クマの心理は確かにわかりにくそう。だけど、何だかほっとけないクマに思えます。
そして、とても気になるお話でした。もし、母が生きていてこの絵本を読んだらどんな感想を残しただろうって思いました。