2002年、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんのノンフィクションです。
ノーベルの生い立ち、ノーベル賞設立のいきさつから、田中少年の生い立ちや人間性が書かれています。
小学校のときから理科の実験が大好きで、先生の手伝いをよくしていたり、議論をしているときに皆の意見が二分していても、それをまとめて両方を納得させる意見を言ったり、何事にも興味を持ち、熟考する少年の姿が印象的でした。
物を大切にする、最後まで諦めない、じっくり物事をよく観察し、見極める。
当たり前のこと、誰でもできそうでできないことを積み重ねた上でのノーベル賞受賞。
読み終わった後で、すごいすごいを連発する子どもに、「大きくなったらノーベル賞貰う?」と聞いたら「無理!」と即答。
田中さんにはなれそうにありません。