表紙はいつも手に取っている「こぐまちゃんとどうぶつえん」の絵と同じ。
でも、中を開くとまずページ構成がいつもと違う。蛇腹状になっていて、横に広がっていくページです。
そして、もっと違うのがイラストや文字。一見同じに見えますが、ページ全体に透明のつぶつぶが印刷されています。
子供は、「なんだかいつもと違う」ことにたくさんの疑問を持ったようです。
「なんで、絵がつぶつぶ、ざらざらしているの?」
「目が見えないって、どういうこと?目隠ししちゃっているってこと?」
それらにひとつひとつ答えながら、親も勉強になりました。
イラストは、線にぴったり沿って点字が書いてあるわけでないことを初めて私も知りました。少し、絵からずれたところ、はみ出すような感じで印刷されている。目が見えていない人にとっての分かりやすい表現としてこうなっているのだなと発見がありました。
イラストだけだと伝わりにくい質感を、目の見えない人もそうでない人も楽しめます。