「ごきげんなライオン」シリーズを読んでいると、とっても気持ちが和むのですが、デュボアザン夫妻の「遺作」ともなれば、また一段と味わいも格別です。
シリーズ最終巻の主人公は「ごきげんなライオン」ではなくて、奥さん。
ごきげんなライオンがけがをして、不在になると見に来るお客さんが減ってしまいました。
ライオンといえば、やっぱりあのたてがみが象徴だから、お客さんからしたら物足りないかもしれません。
そこでお友だちが特性のたてがみをプレゼントしてくれます。
たちまち奥さんは人気者になるのですが、絵がとってもオシャレ。
「ごきげんなライオン」が動物園園に戻って来た時、奥さんはどうしたでしょうか?
私はここにとっても素晴らしい夫婦愛を感じるのです。
たぶん絵本のライオン夫婦は、デュボアザン夫婦そのものなのです。
最終巻にして、とても素晴らしい絵本だと思います。