菜の花畑の中にたたずむねずみ君の愛らしい表情と「ぼく、まってるから」というタイトルからもこの絵本の優しさが伝わってきます。
大切な友達になったくまくんとの春夏秋の楽しい毎日、冬になって冬眠してしまうときの切ない気持ちがきゅんと心打たれます。
でもこの絵本の安心できるところは、くまさんは眠っているだけでまた春になれば一緒に遊べるのです。冬の間、我慢すれば、また楽しい時間が過ごせるとわかると安心してページをめくることができました。
冬眠しかかっているくまくんに必死に話しかけるものの、もう遊べないとわかったときにねずみくんがそっとかけるお布団のシーンがとても好きです。
とてもほのぼのした温かな気持ちに包まれる絵本です。