小学生一年生の女の子が主人公で、表題のとおり、学校で隣の席になったますだくんが
女の子からはどうみえているか、というのが話の肝になります。
絵本というには特殊な漫画風のコマ割りやかわいいキャラクター絵はとても親しみやすいものですが、「やだな」とくりかえされるみほちゃんの心情表現などは、とても巧妙でばかにできません。
この本はますだくんシリーズの導入本で、ますだくんのランドセルがこの絵本の時点で赤いことや実は、ますだくんはたんなるいじめっ子ではなく、みほちゃんよりしっかりしているということは、一年生日記やランドセルであかされます。
シリーズを通して描かれる みほちゃんとますだくんのやり取りは、ほほえましく、
そこは大人の方が楽しめるかと思います。
就学前の娘の大のお気に入りですが、この本で描かれている怪獣とシリーズで描かれる男の子が、同一人物のますだ君であることや、劇中の鉛筆事件が、ますだくん視点でも描かれていることなどを理解するには少し時間がかかりました。
就学前の女の子に読ませる場合は、ぜひますだ君視点のフォローをいれたいと男の自分は思います(笑)