8歳の息子と読みました。
「落語絵本」と聞いて、
「落語」なんて親子で楽しめるのだろうかと
ちょっと心配だった一冊ですが、
1ページ目からその心配は吹き飛びました。
この、聴いている人間を吸い込んでいくような魅力は
いったいどこから湧き出てくるものでしょう?
自分で読んでいても、私と息子二人の気持ちが
すぅーっと物語に入っていく感じが、
とっても不思議でした。
そして、マジメな中にも、笑いあり、
感動の涙もあり。
心細いくらげの子供のシーンから、
いきなりバカ騒ぎする遠足バスのシーンへの展開に、
息子は大ウケでした。
そしてみかんの皮のまさかの展開!
ここのスピード感もたまりません!
なかなか馴染みのない「落語」でしたが、
どうしてこうしていろんな世代に受け入れられているのか
とってもよく分かる気がしました。
最後の「一皮むけた」についても、
まさに毎日「一皮むけつつある」息子には
とっても共感できるエンドとなりました。