寒い冬の晩、貧しいおじいさんのところに
痩せてびしょぬれになった黒ねこがやってきます。
哀れな泣き声と様子に、おじいさんは少ない食べ物の中から
少しずつ分けてやり、まきをくべて暖かくしてやり、
ついには自分の文を全て分け与えてしまうのです。
十分なおもてなしですっかり毛並みもよくなった黒ねこが
明朝帰って行った後の奇跡・・・。
おじいさんの優しさに、次男も心打たれたようです。
エインズワースの絵が情景に共鳴して素敵な趣です。
黒ねこの表情も丁寧に描かれています。
この黒ねこって一体何者なんでしょうか。