出だしの部分は、ちょっと野球のよくわからない人には、ちんぷんかんぷんの言葉が続くので、ちょっと戸惑いました。
でも、後半に、ぐっとくるものがあります。
練習で一回も、ホームランを打ったことがないくせに、試合のここぞという場面に自分の打つ番が回ってくると、つい一発ホームランを狙ってしまう、まだまだ未熟者の小学生の僕。それを高校生の知り合いのお兄ちゃんに指摘され、目から鱗。やはり、年上の友達は、頼りになっていいなあ。
でも、このお兄ちゃん、実は、自分でもある問題を抱えていたのです。一緒に頑張ろうという優しさが、胸に染みます。
最後に少年が見た夢が、とっても素敵でした。
野球をやっている子には、是非読んで欲しい絵本です。