作者のヒド・ファン・ヘネヒテンは、ベルギーの絵本作家で、作品は20近くの言語に翻訳されているとのこと。
そして、この絵本を読み終えた辛口評論家の小学校1年の次男の評価は、「いいね」でした。
彼がそう評価するのはめったにないことです。
恐らく自分と比較してみて、思い当たる節があったからなのでしょう。
お話は、カンガルーのママの袋から出たがらないこどものベルビーの成長を描いています。
ベルビーが重くて、ママが疲れ果てて動けないところなんて何所の家庭でも見られるシーンではないでしょうか?
そして、あるきっかけで外に飛び出したベルビーの楽しそうな表情とママの優しい表情がたまりません。
こどもの旅立ちをさり気なく描いていますが、心に染み入るところがあって、もしかしたら、ママの方が共感できる一冊かも知れません。
珠玉の絵本として推薦します。