むかしむかしあるところに、それはそれはおこりんぼうの王さまが
おりました。「この森の主であるお方が、あなたの姫を、息子の
花嫁にと、望んでおられます。」と、言われて怒った王さまは、
つい悪口を言ってしまいます。すると王さまは、悪口が全て本当
になる魔法をかけられてしまいます。おきさき様は、めんどりに、
お姫さまは、キャベツに。侍女たちは、ウリ・トマト・にんじん・豆
といろいろな野菜に・・・・・・
大臣たちは、ぶたに、総理大臣は、やぎに・・・・・
王子は、くじゃくに・・・・・
美しい若者が現れて、キャベツを、「わたしが一番好きな野菜は
キャベツだ。だからこの、素晴らしく綺麗なキャベツこそ、姫に
違いない」と、キャベツ姫を選らんだので、魔法がとけました。
きっと相性のよいカップルだと思いました。
王さまはといえば、カッとして酷い言葉を言うことのないよう、
よく気をつけるようになりました。
わが身にも多いに気をつけたいと思いました。