エリック・バトゥーの「いつだってともだち」の絵がとても良かったので、読んでみました。
赤とか緑とかを際立たせるためか、白い部分がとても多い構成だったのですが、綺麗な絵です。
ねずみが主人公なのですが、どこか「ねずみくんのチョッキ」を連想させる、シンプルなんだけど親しめるキャラクターに仕上がっています。
お話は、ねずみが見つけたりんごをかくそうとして、土に埋めるシーンから始まります。
それが、ひみつなのですが、小さい頃、ひみつという言葉って使っていた気がします。
表立って、ひみつと言えなくなったのは、年齢を重ね対人関係で使えない言葉だとわかってくるからで、正に絵本ならではの言葉だと思います。
次々に動物達が、ひみつは何か聞きに来るのですが、ねずみは決して答えません。
でも、ねずみの後ろでは、そのひみつが大きく正体をあらわそうとしていて、その成長ぶりに、わくわくすることでしょう。
最後の結末も可愛らしいし、やはり、絵が魅力的な作品です。
3歳ぐらいからのお子さんにオススメします。