2歳2ヶ月の息子に読んでやりました。以前、工藤さんの絵本をみてファンになってしまったのですが、この本もとてもいいですね。
というのは、ちょっとストーリーが凝っててダメかなーと思った矢先に、もぐらさんのおうち登場。こういうこちゃこちゃしたような絵って「あれがあるねー、これもあるよー」といろんな発見をさせるネタになりますよね。それで、一気に息子が気を引かれてきます。そして、ページを進ませるとまた離れていくなーと感じた矢先に、市場のこちゃっとした絵でうーちゃん探し。これがまた息子の離れかけた気持ちをぎゅーっと引き戻す。市場なのでいろいろなものが登場していて、これがまたネタがつきません。そして、最後にどん!パーティの会場でいろいろなものが登場して、気を引くことができます。
工藤さんの本ってこういう要所要所にまだストーリーを十分楽しめるだけの集中力のない子供をひきつけるだけのネタを盛り込んでくれるので、楽しく本を読むことができます。終わってみると、そんなに凝ったストーリーでもなく、お誕生日ネタなので、これもまたとても身近で理解しやすい。こういう構成を考えてくれているんだなーと感心。息子と何度も言葉遊びや探し物遊びで楽しみながら読むことのできる本です。