子どもの頃に読んだ「アンネの日記」の印象とはまったく違っていて驚きました。
アンネは自分のことも、周りの友だちや大人たちを観察する力に優れています。
日記にだけは包み隠さずに、辛らつな言葉を使って自分の気持ちを思いっきり書くことができたのでしょう。
子どもにとって隠れ家の生活は、窮屈という言葉では言い尽くせない閉塞感があったでしょう。
それでも、最後には戦争が終って、元の生活に戻ったなら、隠れ家での経験もよかったと思えるでしょうが、そうではない結果を知って読むと胸が張り裂けそうになりました。
アンネのいきいきとした文章を読むと、どんなにその才能を将来に発揮できたであろうと想像します。
せめて最後まで日記をつけることができたら、どんなに慰めになっただろうと思います。
今の子どもたちは日記を手書きすることはないでしょうか。
手書きをすることで、気持ちが落ち着いてきて、自分自身を見つめられると思いますよ!