2013年刊行。アフガニスタンの子どもたちに、日本からランドセルを送る活動を取材した写真絵本。
ランドセルをもらった子どもたちがうれしそう。
現地では戦争があったり、家の仕事の手伝いのために学校に行けなかったり、いろいろと勉強するには大変な事情があるという。
「これで勉強ができる」と喜んでいる子どもの顔が印象的だ。
自分が子どものころ、ランドセルは嬉しい反面、学校という恐ろしい場所に閉じ込められる恐怖感もあったのを覚えている。
学校は、勉強して文字が読めるようになったり、時計の時刻がわかるようになったりすることもあるけど、同じ学校に通っている上級生にいじめられたり、同級生同士がお互いをけん制しあったり、男女で戦争をしていたり、変な先生が理不尽な暴力をふるったり…あまりいい思い出がなかった。
学校に行ける、勉強ができる、ということを、純粋に喜べるとは言えない私の子ども時代の環境は、戦争で殺されることはないし、家の手伝いを強制されることもなかったが、果たして幸せだったといえたのかどうか?
この絵本を見て、満面の笑顔で幸せを表現できる姿が、うらやましかった。
どうか勉強した子どもたちが、いじめや理不尽な暴力のない世界を作っていけますように。