この本、デザイン力が半端なかったです。
感じって、元々モノの形から象形文字として形になってきたものだったんだと、改めて思いました。
この表紙絵。見てください!
風が流れて、草が風にそよいでいる様子がとてもよくわかります。
その後ろに、「どどどどどど……」と、北風っぽい音が渦を巻いています。
中はさらにすごくて、文字が絵として全体が表現されていました。
この表現力は本当にすごかったですが、ここまで手が込んでいると、大勢の子どもたちの前の読み聞かせには使うには、細かい描写がありすぎたり、文字が読みにくくなっていたりで、あまりおすすめできません。
でもほんとに素晴らしい文字で描かれた「風の又三郎」なので、ぜひ一度読んでもらいたいです。
子どもたちに紹介するとしたらブックトークで、中学生とか高校生くらいがいいかもしれません。