特に思春期の子供や大人に手にとってもらいたい本です。
長田さんの、心のつぼをそっと押してくるような詩と
いせさんの、深呼吸したくなるような絵が見事にとけ合っています。
「今日、あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、近かったですか。」
と冒頭から最後まで質問が続きます。
数々の問いかけに作者の優しいぬくもりを感じ、
1ページ1ページ美しいこわれものを扱うかのようにめくっていきました。
読んでは目を閉じ、読んでは宙を見上げ…。
問いかけに対する自分の答えを探していました。
慌ただしい日常だからこそゆったりと自分の内面と向き合いたい。
そんなことに気づかせてもらえました。