とても美しい日本語で、表現されている世界だなと思いました。
ストーリーはもちろん良いのですが、私が一番惹かれたのは、こぎつねの愛らしさ。
こぎつね坊やの可愛く純粋無垢な感じが、母性心をくすぐるというか、とても愛しく思えてくるのです。
「おかあちゃん お手てがつめたい、お手てがちんちんする」
可愛いこぎつねが言ってきたら、どうにかしてあたためてあげたい!!って、私も思うでしょうね。
絵は松成真理子さん。
おめめがクリクリの可愛いこぎつねが、首を傾げる感じで、じっとこちらを見つめてくるような・・・。そんな感じの表紙が印象的でした。
ラスト、森へ帰っていくきつねの親子の場面。真っ白な雪道、深みのある紺色(?)の夜空、満天の星と輝くお月さま。そのコントラストがとても美しくて、この作品の絵で一番印象に残ったページとなりました。
何冊か てぶくろをかいに を読みましたが、この場面は松成さんの絵が一番好きでした☆