小学校二年生の国語の「図書館たんていだん」の単元のブックトーク用としてセレクト。
児童図書館サービスの先駆者である、アメリカのアン・キャロル・ムーアの伝記絵本となっています。
意外にも、図書館における児童サービスという分野は、後発なのですね。
本好きの女の子だったアンは、当時珍しかった職業婦人の道を歩みます。
図書館について学ぶ機会も得て、図書館で働き始めたアンは、
当時は珍しかった「児童室」を作るのです。
当時は、子どもたちが本を借りるという発想はなかったようですね。
でも、アンは、「図書館の約束」を作った上で、子どもたちが本を楽しむ空間を作り出したのです!
日本への影響も触れられていて、親近感が持てますね。
何より、児童室の存在のありがたさが伝わってきます。
アンの伝記としても、共感できそうです。
少し文章が多いですが、読み物ほどではなく、程よい絵本ですので、
小学校中学年くらいでは読んでほしいと思います。
授業では、この本の「図書館の約束」を取り上げたかったのですが、
時間の都合上カットとなったのが残念でした。
でも、本は読めるように置いて帰ったので、手に取って読んでくれたらいいな、と期待しています。
図書館司書の方もぜひ、ご一読してほしいです。