作者のポール・フライシュマンは絵本好きの人なら一度はきっと読んだことのある『ウエズレーの国』の作者です。
イラストを担当されたバグラム・イバトゥーリンは「おとうさんの庭」や「からす笛を吹いた日」など、リアルなのに繊細な絵柄で情景豊かにその物語の世界を描いてくれる画家さんです。
ですから、今回の作品は本当に素晴しいコラボで仕上がった作品ではないとかと思います。
日本でこういったコレクターというのがどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、やはりアメリカには多いのかな?
個人的にあまりコレクター気質は持っておらず、いらないものはどんどん捨てる主義なので、正直コレクターたちの気持ちは今いち理解できませんが、
長年集めてきた『マッチ箱』と、それを集めた頃の一人のおじいさんの思い出の数々を、じっくり見せてもらいました。
1ページに書かれている文字数は多い方で、ぺージ数もやや多めなので、読み聞かせに使うのは他に読む本との兼ね合いなどもありますが、遠目のきく素晴しい絵なので、小学校高学年などにはぜひ紹介したい1冊です。
「アメリカへの開拓移民」というのも、この作品で大きなテーマとなっているので、そういうことを紹介するブックトークの時間が持てれば、合わせて紹介したいなぁと思いました。