だるまちゃんが大黒ちゃんの所に行くと不思議な玩具をもっていました。それは「うちでのこづち」という玩具で米粒をいれて振ると米でできた様々な食べ物、麦の粒をいれて振ると麦でできた様々な食べ物が出てくる素晴らしい玩具でした。達磨ちゃんも打ち出の小槌のようなおもちゃが欲しくなり、自分で一生懸命「うちでのこづつ」をつくります。早速豆をいれて振って見ますがなかで詰まってしまったり、砂を入れてみるとキレイな砂が出てきたは良いけど出てきすぎて山になったり、今一つ。そこで「うちでのこづち」と「うちでのこづつ」を合体させて花と木の実を入れて振ってみることにしました。するとたくさんの花や木の実がでてきてよい香りが立ち込め、さらにたのしい玩具がたくさんでてきたのでした。
大黒ちゃんと達磨ちゃんの掛け声が面白いのとこづつやこづちから出てくるものの擬態語もとてもたのしいです。
息子は大黒ちゃんの「うちでのこづち」を振る場面でお米や小麦からこんなものが出来るのかと関心を持った様子で、つまんで食べる真似をしたりしています。また、最後の玩具が出てくる場面で日本の伝統工芸の玩具がかかれており、これも興味を持った様子で「これはなに?」と質問されました。よく考えると大黒様も達磨さんも日本の伝統的な神様。日本の様々な伝統もさりげなく伝えられてなかなかいい絵本だと思います。