これからの紅葉の季節にぴったりな一冊です。
もみじの色とりどりな姿と「さわさわ」といったひびきが、もみじの美しさや自然の奥深さを際立たせています。
もみじが木にゆれていたり、風に飛ばされてふわふわと浮いていたり、なにかによりそっていたりするのを、私たちは美しいものとしてながめていますが、もみじ自身も、いろいろなことを経験し、いろいろなものに出あうことを楽しんでいるのではないかと、この絵本を見ながら思ってしまいました。
絵を見ながら、文字をことばにしながら、もみじの季節をしみじみ味わえるすてきな絵本だと思います。