冬の科学絵本としてセレクト。
『OVER AND UNDER THE SNOW』が原題。
降り積もって固まった雪と地面の間には「積雪下空間」というものがあり、
そこで冬越しする動物たちが少なくないそうです。
そんな生き物たちの様子を描きだした作品です。
「わたし」とおとうさんは、クロスカントリースキーで森の中へ。
そこここに感じられる生き物の気配を感じながら、
ナレーションのような解説と絵が、積雪下の生き物たちの姿を描きます。
登場人物と一緒にクロスカントリースキーをしながら、
自然観察ができるように感じさせてくれる構成です。
理解できるのは小学生以上くらいからでしょうか。
大人でも納得のクオリティで、読み応えがあります。
巻末には、さらに詳しい解説も添えてあり、
読者の探求心にこたえてくれます。
「雪のしたには、ひみつの世界がある」って、素敵な響きでしょう。
どうぞ、みなさんもご一緒に!