美しい挿絵と、チベットの民話というのが気になり、
図書館から借りてきました。
心の優しい王子様が、「穀物のたね」を入手するため、
冒険に出ます。
見事に「穀物のたね」を見つけますが、
これで終わりでないのがこの絵本の素敵なところ。
逃げ帰る際に犬にされてしまい、
この絵本のヒロイン、村長の娘さんとは
犬として出会います。
そして王子様が人間に戻るまでが、また一つの物語なのですが、
その中になんと、チベットの主食「ツァンパ」に繋がる
ストーリーも、併せて紹介されているのです。
チベットの方々はツァンパをまず犬にあげる習慣があるそうですが、
なぜそうなったのか。
全部あわせて一つのストーリーなのですが、
その中でも物語がいくつもあって、
かなり読み応えがあり、7歳の息子も大満足。
挿絵も素敵でした。
民話って、いいな。
心からそう思える一冊でした。